ことわざ辞書「ほ」から始まることわざ
「ほ」から始まることわざ一覧
ことわざ | よみ | 意味 |
暴虎馮河の勇 | ぼうこひょうがのゆう | 危険をものともせず、無鉄砲で命知らずなことをする無謀な勇気のたとえ。「暴虎」は素手で虎を打つこと、「馮河」は黄河を徒歩で渡ること。 |
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い | ぼうずにくけりゃけさまでにくい | 坊主が憎いとその坊主が着ている袈裟まで憎くなる。つまり、その人を憎むあまり、その人に関係するあらゆるものが憎くなること。 |
坊主丸儲け | ぼうずまるもうけ | 坊さんは資本も経費もいらずに、お経をあげるだけでお布施にありつけるいい商売だ。元手なしで思わぬ儲けをしたときなどにもいう。 |
捧腹絶倒 | ほうふくぜっとう | 腹を抱えて転げ回って笑うこと。大笑いする様子。 |
棒ほど願って針ほど叶う | ぼうほどねがってはりほどかなう | 棒ほどに大きな願いをもっていても、実際には針ほどの大きさだけ叶えられるということで、世の中は願い通りにはいかないものである。 |
忘憂の物 | ぼうゆうのもの | 憂いを忘れさせてくれる物という意味から、酒のことをいう。 |
暴を以って暴に易う | ぼうをもってぼうにかう | 暴政を除くのに別の暴政を行う者が取って代わること。また、暴力に暴力で仕返しすること。 |
吠える犬にけしかける | ほえるいぬにけしかける | 感惰が高ぶっている者をそそのかし、あおりたてる。また、勢いのある者に更に勢いを加えるたとえにもいう。 |
馬鹿の大食い | ぼかのおおぐい | 大飯食いをあざけったり、からかったりすることば。暴飲暴食を戒めることばとしても使う。 |
木石に非ず | ぼくせきにあらず | 木や石は感情を持っていないが、人間はそれらとは違って感情豊かである。 |
細き流れも大河となる | ほそきながれもたいがとなる | 小さな川がたくさん集まれば大きな川になるように、小さな努力でも長く続けていれば、やがて大きな成果を得ることができる。 |
細くも長かれ | ほそくもながかれ | 人生は一時的な短い繁栄よりも、細々とでもよいから安泰に末永く暮らしていける方がよいの意。 |
臍を固める | ほぞをかためる | 物事をやろうと固く心に決めること。または、強く覚悟すること。 |
臍を噛む | ほぞをかむ | 自分のへそを噛もうとしても口が届かないのに、それでも噛もうとするほどに残念だという意から、どうにもならないことを悔やむ。 |
ぽつぽつ三年波八年 | ぽつぽつさんねんなみはちねん | 日本画の難しさを言ったことばだが、何事も一人前になるには長い年月が必要たというたとえとしても用いる。 |
仏頼んで地獄へ落ちる | ほとけたのんでじごくへおちる | 願っていたこととは逆の不本意な結果になる。 |
仏の顔も三度 | ほとけのかおもさんど | 慈悲深く、穏やかな仏様でも顔を三度もなでられると怒り出すということで、どんなにおとなしい人でも度重なる侮辱には腹を立てる。 |
仏の光より金の光 | ほとけのひかりよりかねのひかり | 仏の教えも金の力には及ばない。金ほどありがたいものはない。 |
仏も昔は凡夫なり | ほとけもむかしはぼんぷなり | 誰でも精進すれば仏になれるという教え。さらに、努力によって立派な人間になれるという広い意味でも使う。 |
骨折り損の草臥れ儲け | ほねおりぞんのくたびれもうけ | 骨を折って苦労した分だけ損をして、儲けはくたびれただけの意で、一生懸命苦労しても、全く何の効果も利益もあがらないこと。 |
蒲柳の質 | ほりゅうのしつ | 生まれつき弱く、病気にかかりやすい体質のこと。 |
惚れた腫れたは当座のうち | ほれたはれたはとうざのうち | 恋する相手への激しい思いは長続きするものではなく、やがて冷めてしまい飽きがくる。 |
惚れた病に薬なし | ほれたやまいにくすりなし | 恋患いは病気のようなものであるが、こればかりは治す薬はなく、どうしようもない。 |
惚れた欲目 | ほれたよくめ | 惚れた相手については、その欠点までもよく見えてしまう。 |
盆と正月が一緒に来たよう | ぼんとしょうがつがいっしょにきたよう | 楽しいことやうれしいことが重なったり、てんてこ舞いするほど忙しかったりする。 |
本丸から火を出す | ほんまるからひをだす | 城の中心部で城主も居住している本丸から出火して火事になるということで、内部から崩壊して自滅する。 |