ことわざ辞書「し」から始まることわざ

「し」から始まることわざ一覧

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ことわざよみ意味
仕上げが肝心しあげがかんじん物事は最後の出来栄えで値打ちが決まるので、何事においても仕上げ段階に細心の注意を払うべきだ。途中よりも結果が大切という意味もある。
思案の案の字が百貫するしあんのあんのじがひゃっかんするどんな場合にも結論を出す前に熟考することが大切だ。
志学しがく学問に志すということだが、十五歳を意味することば。
色欲は命を削る斧なりしきよくはいのちをけずるおのなり自らの命を捨てても、色欲を捨ててしまうこともある。
地獄で仏じごくでほとけ非常な苦境にあるときに、思いがけない助けに会った喜びのたとえ。
地獄の沙汰も金次第じごくのさたもかねしだい厳しい地獄の裁きでも、金をつかませれば手心を加えてもらえるの意で、ましてこの世は、金さえあれば思うままにどうにでもなるという。
獅子の子落としししのこおとし獅子は生まれた子を深い谷に突き落とし、自力ではい上がる子だけを育てるという伝説から、自分の子に苦労させて能力を試し、厳しく育てる。
賎に恋なししずにこいなし恋は貴人のすることであって、身分の低い者がすることではない。昔、恋の歌を詠んだり贈ったりしたのは貴人たちであったことから、この諺が生まれた。
死生命ありしせいめいあり人の生死は天の定めるところであり、人力ではどうにもできない。
士族の商法しぞくのしょうほう不向きな人が商売をやってもうまくいかない。
児孫の為に美田を買わずじそんのためにびでんをかわず地味の肥えた良い田のような財産を子孫に残ぜば、子孫は安逸な生活を送りやすい。従って、本人たちのことを考えて財産を残さないという意味
親しき仲に礼儀ありしたしきなかにれいぎあり親しい間柄であっても礼儀は守らなければならない。それは、親しい間柄では、ついなれあいになって礼儀を忘れがちになり、それがかえって不和のもとになるからである。
舌の剣は命を絶つしたのつるぎはいのちをたつ不用意なことばの過ちのために、自分の生命さえも失うことがある。また、悪意のある風評を流されて、一生を台なしにされることがあることにもいう。
地団駄を踏むじだんだをふむ悔しさや怒りのあまり、足で地面を激しく踏み鳴らすこと。
七細工八貧乏しちざいくはちびんぼう何でもできるような起用な人は一つのことに徹底できずにすべてが中途半端になりがちで、そのために、かえって貧乏している例が多いという意味。
七人の子をなすとも女に心許すなしちにんのこをなすともおんなにこころゆるすな長年連れ添って七人も子どもを生んだような妻であっても、女は信用できない。大事な秘密を話すと破滅のもとになりかねない。
七年の病に三年の艾を求むしちねんのやまいにさんねんのもぐさをもとむ急場に臨んで慌てても間に合わない、平生からの心がけが肝心。
死中に活を求めるしちゅうにかつをもとめる死ぬしかないような絶望的な状況の中で、なお生きる道を探し求めること。
知ったが病しったがやまい知らずにいれば何もなくてすむのに、なまじ知ったために手を出して病みつきになり失敗する。
失敗は成功の本しっぱいはせいこうのもと失敗の原因を突きとめて、同じことを繰り返さないようにすれば、やがて成功に到達する。失敗することで成功に近づくのだから、くじけるなという励ましのことば。
櫛風沐雨しっぷうもくう風に髪をくしけずり、雨に髪を洗う意で、風雨にさらされて苦労する。
舐犢の愛しとくのあい親が子を、本人のためにならないほどまでに溺愛する。「舐」はなめること、「犢」は子牛。親牛が子牛をなめて可愛がる様子から出たことば。
死に別れより生き別れしにわかれよりいきわかれ死に別れのつらさはあきらめでまぎらすことはできるが、生き別れは生きていて会えないだけに一層つらい。
死ぬ者貧乏しぬものびんぼう生きてさえいれば、どんないい目を見られたかもしれないのに、死んでしまってはどうにもならない。死んだ者がいちばん損だ。
鎬を削るしのぎをけずる激しく争うこと、激しくきそい合うこと。
士は己を知る者の為に死すしはおのれをしるもののためにしす立派な男子は、自分の真価を認めて処遇してくれる人のためには、己の命を捨てることも惜しまない。
四百四病より貧の苦しみしひゃくしびょうよりひんのくるしみ四百四病とは、人間のかかるあらゆる病気のこと。どんな病気よりも貧乏がいちばんつらい。
四面楚歌しめんそか周りを敵に囲まれて孤立し、味方や助けが得られない状態のたとえ。
弱肉強食じゃくにくきょうしょく強国が弱国を侵略して併呑したりする場合のたとえ。
尺を枉げて尋を直くすしゃくをまげてじんをなおくす一尺ぐらいの些細な不義を犯しても、一尋もの大義が行われるのに役立てばよい。転じて、小利を拾てて大利をとるたとえ。
尺蠖の屈するは伸びんがためしゃっかくのくっするはのびんがため尺取り虫が体を曲げて縮むのは、次に伸ばして前進するためだということで、将来の発展を期している者は一時的な屈辱を耐え忍ぶのもやむを得ない。
衆寡敵せずしゅうかてきせず大人数の者には小人数の者はかなわない。
十時上がりに傘離すなじゅうじあがりにかさはなすな朝遅く晴れ上がった雨は、また降り出すかもしれないから傘の用心が必要だ。
修身斉家治国平天下しゅうしんせいかちこくへいてんか自分自身の修養を心がけて行いを正しくすれば、一家を斉えて和合させることができ、一家が和合すれば一国を正しく治めることができ、一国が治まれば広い天下も統治できるという儒学の根本原理。
十年一昔じゅうねんひとむかし十年もたつと社会を構成する人々も、人情も、家並みもすっかり変わってしまい、十年前ははるか昔のようだ。世の中の移り変わりの激しさをいったことば。
柔能く剛を制すじゅうよくごうをせいす弱い者がかえって強い者に勝つ。
雌雄を決すしゆうをけっす雌は弱く、雄は強いという考え方から、戦って勝敗や優劣を決めるたとえ。
春宵一刻値千金しゅんしょういっこくあたいせんきん春の夜は気候も温暖でこころよく、そのすばらしい興趣は、短い時間が千金にも値する。
順風満帆じゅんぷうまんぱん追い風を受けて船が快調に走る様子から、物事が順調に進んでいるたとえ。
春眠暁を覚えずしゅんみんあかつきをおぼえず春の夜は短い上に、暑からず寒からずで寝心地がよいので、夜が明けたのも気づかずに眠り込んで目が覚めない。
城下の盟じょうかのちかい敵軍に首都まで攻め込まれて、城壁の下で結ぶ屈辱的な講和条約のこと。
上戸に餅下戸に酒じょうごにもちげこにさけ酒のみの上戸に餅を出し、酒の飲めない下戸に酒を出すということで、せっかくの好意が見当違いでありがた迷惑なこと。
上戸は毒を知らず下戸は薬を知らずじょうごはどくをしらずげこはくすりをしらず酒は飲みすぎると体を害するのに酒飲みの上戸は知らずに飲んでいるし、適量の酒は体によいのに酒嫌いの下戸は知らずに飲まないという皮肉。
正直貧乏横着栄耀しょうじきびんぼうおうちゃくえよう横着とは、押しが強くてずるい者の意味。正直者が正直であるがゆえに貧乏な生活に甘んじているのに対し、悪いことでも平気でやるような横着者はおおいに栄えている。
小事に拘わりて大事を忘るなしょうじにかかわりてだいじをわするなつまらぬ小事にかかずらって、本来の肝心な目的を忘れてはならないという戒め。
小忍ばざれば則ち大謀を乱るしょうしのばざればすなわちだいぼうをみだる小さな事を我慢できないようなことでは、大きな計画を達成することはできないという教え。
小心翼翼しょうしんよくよく小さい物事にも細心の配慮をして、慎み深い様子。転じて、気が小さくて、いつもびくびくしていることをいう。
上手の手から水が漏るじょうずのてからみずがもるどんなに上手な人であっても時には失敗することがある。
上手昔より上手ならずじょうずむかしよりじょうずならず何事においても始めから上手な者はいるわけではなく、それぞれに苦労と努力を重ねた結果である。努力の大切さを教えることば。
掌中の珠しょうちゅうのたま手の中にある珠玉の意から、自分が最も大切にしている物、転じて、最愛の子や妻のたとえ。
小敵と見て侮る勿れしょうてきとみてあなどるなかれ小敵だとみくびって油断していると、思わぬ不覚をとることになる。どんな相手であっても軽んじてはいけないという戒め。
少年よ大志を抱けしょうねんよたいしをいだけ洋々たる前途を持つ若者たちは大きな志を持って勉学に努め、成し遂げたいことを持って世の中に出るべきだという励ましのことば。
小の虫を殺して大の虫を助けるしょうのむしをころしてだいのむしをたすける大きな目的を成就しようとする場合、全体として成功するために一部分、または比較的必要でない部分を犠牲にすること。
商売は草の種しょうばいはくさのたね商売の種類は、山野の草の種の種類ほど多い。商売の種はどこにもある。
商売は道によって賢ししょうばいはみちによってかしこし専門にしている商売については、その者が一番詳しく知っているものだ。
勝負は時の運しょうぶはときのうん勝負に勝つも負けるもその時の運、不運によるものであって、必ずしも実力によって決まるものではない。
将を射んとせば先ず馬を射よしょうをいんとせばまずうまをいよ敵将を討ち取ろうと思ったら、まずその敵将の乗っている馬を射倒せということで、目標に直接ぶつからずに周囲から攻略するほうが効果的だという意味。
小を捨てて大に就くしょうをすててだいにつくあまり重要でないものを切り捨てて、大切な物を取り上げること。
食指が動くしょくしがうごくご馳走にありつく前兆として人差指が動く意で、食欲が起こること。また、欲しいと思い始めたり、何かをやる気になったりすること。
食なき者は職を選ばずしょくなきものはしょくをえらばず食うに困っている者は、職業の種類や収人の多い少ないなどを考える余裕はなく、どんな職業にもつくものだ。
初心忘るベからずしょしんわするべからず何事でも習い始めた当時の謙虚な気持ち、真剣な態度を忘れてはいけない。また、初めの決意を忘れてはいけないという意味でも用いられる。
知らざるを知らざると為せ是知るなりしらざるをしらざるとなせこれしるなり知っていることと知らないことをはっきり区別し、知らないことは知らないと認めるのが本当に知ることだという意味。知ったかぶりへの戒めとしても使われる。
知らぬが仏しらぬがほとけ知っていたら腹を立てたり、心配したり、悲しんだりというふうに心を労するが、知らなければ仏のように無心で、平気でいられる。
知らぬは亭主ばかりなりしらぬはていしゅばかりなり妻の不倫を周囲の人々は知っているが当の夫は「知らぬが仏」。妻を信じきっているおかしさを表している。転じて、肝心なことを当事者だけが知らないでいるたとえともなる。
白羽の矢が立つしらはのやがたつ多くの者の中から特に選び出される。また、犠牲者にされる。よい場合にも悪い場合にも用いられる。
詩を作るより田を作れしをつくるよりたをつくれ実生活に直接役に立たないことをするよりも、実益のある仕事に精を出せ。
信言は美ならずしんげんびならず信用するに足ることばというのは、飾り気がないものである。美辞麗句を並べ立てたようなことばは、信用できないの意。
仁者に敵なしじんしゃにてきなし仁を大切にする者は、愛情を持って人と接するので、人に憎まれたり敵を作るこということがない。
人事を尽くして天命を待つじんじをつくしててんめいをまつ全力を尽くしてやれるだけのことはやったのだから、結果がどうなろうと天の意志にまかせるしかないという心境をいったもの。
人生意気に感ずじんせいいきにかんず人は相手の気持ちの潔さに心を動かされて仕事をするもので、名誉や欲のためにするものではない。
身体髪膚之を父母に受くしんたいはっぷこれをふぼにうく自分の体は頭の先から足の爪先まですべてを父母から授かったものであり、大切にしなければならない。
心頭を滅却すれば火も亦涼ししんとうをめっきゃくすればひもまたすずし無念無想の境地に到達すれば、火も熱いとは感じないようになるの意から、どんな苦痛でも、心の持ちようでしのぐことができる。
親は泣き寄り他人は食い寄りしんはなきよりたにんはくいより不幸な出来事があると、身内の者は心から悲しんで集まって来る。しかし、他人は表面的には同情してくれるが、実際は出される御馳走が目当てだ。
辛抱する木に金がなるしんぼうするきにかねがなる辛抱を木にたとえれば、実がなるように金がなる木といえる。辛抱強くこつこつと努力すれば、やがて成功して財産もできる。
辛抱は金挽臼は石しんぼうはかねひきうすはいし金持ちになるには、何事も辛抱して努力することが肝心であることをいったことば。
迅雷耳を掩うに暇あらずじんらいみみをおおうにいとまあらず事態の変化が余りにも急で、これに対処する暇のない。
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