ことわざ辞書「と」から始まることわざ
「と」から始まることわざ一覧
ことわざ | よみ | 意味 |
灯火親しむべし | とうかしたしむべし | 秋になると涼風が立ちはじめ、夜も長くなって読書に適している。 |
堂が歪んで経が読めぬ | どうがゆがんできょうがよめぬ | 上手に経が読めないのは仏堂が歪んでいるせいだという僧の言い訳から、自分の怠慢や失敗、落ち度などを他のものの責任にする。また、もったいばかりつけて実行が伴わない意味でも使う。 |
冬至冬中冬始め | とうじふゆなかふゆはじめ | 冬至は、暦の上では冬の真ん中に当たるが、実際の冬の寒さは冬至以後に始まるものだ。 |
陶朱猗頓の富 | とうしゅいとんのとみ | 陶朱も猗頓も中国春秋時代の大金持ちで、巨万の富のたとえ。 |
同舟相救う | どうしゅうあいすくう | 同じ舟に乗り合わせた者は、見ず知らずの者同士でも危難に遭えば互いに助け合うものであるの意で、日頃は反目し合っている者でも、利害を同じくする立場になれば助け合うものだ。 |
問うに落ちず語るに落ちる | とうにおちずかたるにおちる | 人から聞かれると用心して漏らさないような秘密でも、自分から話をしているときは、ついうっかりして話してしまうものだ。 |
同病相憐れむ | どうびょうあいあわれむ | 同じ病気の者どうしは、互いに相手の苦しみがよくわかるから同情し合う。同じような境遇や立場にある者には同情の念があつい。 |
登竜門 | とうりゅうもん | そこを通過すれば、立身出世することができる関門。 |
蟷螂の斧 | とうろうのおの | 弱い者が、自分の非力を顧みずに強者に手向かう。勝ち目のないはかない抵抗をいう。 |
遠くて近きは男女の仲 | とおくてちかきはだんじょのなか | 男女の仲というものは、何のつながりもない二人であっても、ふとしたきっかけで知り合ったり、親しくなったりすることがある。男女の仲は意外と結ばれやすいことをいう。 |
遠くなれば薄くなる | とおくなればうすくなる | 親しい人でも遠く離れてしまうと、その人に対する思いやりや愛情が次第に薄れてくること。 |
遠ざかる程思いが募る | とおざかるほどおもいがつのる | 恋人を思う気持ちは、遠く離れたり、仲を引き裂かれたりすると、かえって強くなることをいう。 |
時に遭えば鼠も虎になる | ときにあえばねずみもとらになる | 時流に乗って地位を得れば、才能がない者でも権勢を振るうようになる。 |
時の用には鼻を削げ | ときのようにははなをそげ | 急を要する事態に立ち至ったら鼻を削ぎ落とすようなことまでやってしまうということで、危急の際には手段を選んではいられない。 |
時は得難くして失い易し | ときはえがたくしてうしないやすし | 好機はめったに巡ってこないものであり、たとえ巡ってきてもすぐに過ぎ去ってしまうものであるから、うかうかと外してはならないという戒め。 |
時は金なり | ときはかねなり | 時間は非常に貴重で、金銭と同じようなものだ。時間を無駄使いするなという戒め。 |
読書亡羊 | どくしょぼうよう | 他のことに気を取られて、最も肝心な本来の任務に失敗する。 |
得を取るより名を取れ | とくをとるよりなをとれ | 金を儲けるといったような実利よりも、名誉や名声のほうを重視するべきだという考え方。 |
屠所の羊 | としょのひつじ | 屠殺場にひいていかれる羊。不幸の深淵に直面してがっかりしたり、死期が迫っているものにたとえる。 |
塗炭の苦しみ | とたんのくるしみ | 泥の中でもがくような苦しみと炭火で焼かれるような苦しみ。一通りのことではない苦しみのこと。 |
隣の白飯内の粟飯 | となりのしろめしうちのあわめし | 他人の家で気兼ねしながら白飯を食べるよりも、自分の家で何の遠慮もなく粟飯を食べるほうがよいの意で、わが家の気安さが一番よい。 |
図南の翼 | となんのつばさ | 大事業を企てること。 |
駑馬十駕 | どばじゅうが | 足ののろい馬でも十日かけて走れば、名馬の一日分に追い付くことができるの意で、才能が劣った者でも、たゆまず努カすれば才能のある者に追い付くことができる。 |
怒髪冠を衝く | どはつかんをつく | 怒ったために頭髪が逆立って、かぶった冠を突き上げるという意味で、尋常ではない、すさまじい怒りのこと。 |
飛ぶ鳥を落とす勢い | とぶとりをおとすいきおい | 空を飛んでいる鳥でさえも圧倒されて地に落ちるほどの勢いということで、権力や威勢が盛んな様子のたとえ。 |
土用丑に鰻 | どよううしにうなぎ | 暑い土用の日に、脂肪の多い鰻を食べると夏バテの防止になる。 |
虎に翼 | とらにつばさ | もともと強い虎に翼を与えれば無敵となることから、勢いの強い者に更に威力を添える。 |
虎の子渡し | とらのこわたし | 虎が子を連れて川を渡る時の様子から、苦しい生活のやりくり算段のこと。 |
取り勘定より遣い勘定 | とりかんじょうよりつかいかんじょう | 人は収入を増やすことに一生懸命精出すが、むしろそれよりも無駄な支出を抑えることに心掛けるべきであるという教え。 |
鳶が鷹を生む | とんびがたかをうむ | 平凡な親から非凡な優れた子供が生まれる。 |
鳶の子は鷹にならず | とんびのこはたかにならず | 凡傭な親からは平凡な子が生まれるもので、凡人の子は凡人にしか育たない。 |