ことわざ辞書「は」から始まることわざ

「は」から始まることわざ一覧

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ことわざよみ意味
肺肝を砕くはいかんをくだく心が砕けてしまうほど、能力を尽くして考えること。非常に苦心する。
敗軍の将は兵を語らずはいぐんのしょうはへいをかたらず戦いに敗れた将軍は、再び戦略について語る資格がないの意から、物事に失敗した者は、そのことについて意見を言う資格はない。
背水の陣はいすいのじん背後に川などがあると後退できないので、軍勢は必死に戦う。同じように一歩も退けない覚悟で全力を尽くして事に当たること。
吐いた唾は呑めぬはいたつばはのめぬ口に出して言ってしまったことは、後から取り返しがつかないという意で、軽率な発言を戒めることば。
盃中の蛇影はいちゅうのじゃえい疑心を起こせば、何でもないことにも神経を悩ますという。
這えば立て立てば歩めの親心はえばたてたてばあゆめのおやごころわが子がはえるようになると早く立てるように願い、立てるようになると早く歩けるようにと願う、わが子の成長を待ちわびる親の心情を言ったもの。
馬鹿な子ほど可愛いばかなこほどかわいい親にとっては、愚かな子ほどふびんに思えて、可愛い気持ちが強いものだ。
墓に布団は着せられずはかにふとんはきせられず親が死んでしまってから、墓に布団を着せても意味はないのだから、親の生きているうちに親孝行をせよ、という教え。
馬鹿の三杯汁ばかのさんばいじる食事の時に三杯も汁のお代わりをする者に対するあざけり、またはからかいのことば。
馬鹿を笑うも貧乏を笑うなばかをわらうもびんぼうをわらうな愚かな者は自分が悪いのだが、貧乏なのは本人のせいばかりとはいえない。人の貧しさを笑ってはならないという戒め。
掃き溜めと金持ちは溜まるほど汚いはきだめとかねもちはたまるほどきたない金持ちは、金が溜まれば溜まるほど掃き溜めと同様、汚くなって欲深くなる。
破鏡再び照らさずはきょうふたたびてらさずいったん離別した夫婦は、再び元に戻ることはない。また、破れた物事は元に返すことはできないことのたとえにもいう。
白髪三千丈はくはつさんぜんじょう長年の悲しみや愁いのために頭髪が白くなり、それが三千丈もの長さに伸びてしまった。
箸に当たり棒に当たりはしにあたりぼうにあたり腹が立ったそもそもの原因でもない箸や棒に文句をつけることから、腹立ちまぎれに無関係の人や物に当たり散らすたとえ。
始めが大事はじめがだいじ物事は、どのような方法で姶めたかが最後まで影響するものだから、始めの段階でよく考えた上で慎重に行わなければならないという教え。
始めちょろちょろ中ぱっぱはじめちょろちょろなかぱっぱかまどでうまく飯を炊くこつを教えたことば。後に「赤子泣くとも蓋取るな」と続けて、始めはとろ火で、中ごろは強い火で炊き、途中ではどんなことが起きても蓋を取ってはいけない。
走れば躓くはしればつまづくあわててやったりすると失敗するから、急ぐときほど落ち着いて行えという教え。
裸で道中はならぬはだかでどうちゅうはならぬ無一文で旅はできない。宿代、食費など、何かにつけての費用を用意する必要があるということから、何事にも準備が欠かせないというたとえにも使う。
裸で物を落とした例なしはだかでものをおとしたためしなし無一物だったら物を落としたりするはずがない。金や財産がなければ失う恐れもないので気楽だ。
畠あっての芋種はたけあってのいもだね畑がなければ、どんなによい芋種があっても芋はできない意から、母親がよくないとよい子は生まれない。
二十歳後家は立つが三十後家は立たぬはたちごけはたつがさんじゅうごけはたたぬ二十代で夫に死に別れた女性は、一生後家を通すことができるが、三十代になって夫に死なれた女性は、夫婦生活のよろこびを味わっているので、禁欲生活が守り切れずに再婚することが多い。
破竹の勢いはちくのいきおい竹を割るとき、一節割れ目を入れると、後は一気に割れていくことから、当たるべからざる勢いのたとえ。
八細工七貧乏はちざいくしちびんぼうあれもこれも八つものことができるような器用な人は、一事に専念せずどれも中途半端になるので、結局は大成できずに貧乏なまま終わる。
白駒の隙を過ぐるが若しはっくのげきをすぐるがごとし白い馬が狭いすき間をさっと通り過ぎるのを見るくらいに、人間の一生は一瞬のうちに過ぎ去る。年月のたつのが速いたとえとしても使う。
伐性の斧ばっせいのおの自らの命を絶ち切る斧。女色に溺れ自らの寿命を縮めることをいう。
破天荒はてんこう今までだれも成し得なかったことを成し遂げること
鳩に豆鉄砲はとにまめでっぽう突然のことにびっくりして、口を丸くしてきょとんとしている様子のたとえ。
鼻毛を読むはなげをよむ女が、その色香に迷っている男の弱みに付け込んで思いのままにもてあそぶこと。
花の下より鼻の下はなのしたよりはなのした桜の花の下で、その美しさをめでる風流を楽しむよりは、まず鼻の下の口に食べさせることのほうが先だ。
花より団子はなよりだんご桜の花見をするよりも、腹の足しになる団子を食うほうがよいの意で、風流よりも実利のほうを取る。また、風流を解さない食い気専門のやぼな者にもいう。
歯亡び舌存すはほろびしたそんす堅い歯はなくなっても柔らかい舌はなくならない意から、剛強なものはかえって早く減び、柔弱なものが長く生き続ける。
早い者に上手なしはやいものにじょうずなし仕事が早いということは長所には違いないが、その反面、仕事が下手で仕上がりも雑になる例が多いという意味。拙速を戒めたことば。
早起きは三文の徳はやおきはさんもんのとく「徳」は「得」ともいう。朝早く起きれば、健康にもよく、仕事も早く片づき、何かにつけていいことがある。
早寝早起き病知らずはやねはやおきやまいしらず早く寝て早く起きるという習慣をつければ、からだは健康になり病気もしない。また、健康な者は自然と早寝早起きを実践している。
早飯早糞早算用はやめしはやぐそはやざんよう食事、用便、計算が早くできることは、昔の奉公人や職人などの必須条件である。
腹が立つなら親を思い出せはらがたつならおやをおもいだせ腹が立ってかんしゃくを起こしそうになったら、その結果として親に心配をかけることになるのではないかと思えば、自然に気持ちが納まるという意味。
腹が減っては戦ができぬはらがへってはいくさができぬ空腹ではよい働きはできないから、まず腹ごしらえをしてかかれ。仕事の前の腹ごしらえのせりふに使われる。
腹立てるより義理立てよはらたてるよりぎりたてよ腹を立てて、それを顔色や素振りで表すようなことがあると、相手に対して義理を欠く場合がある。そんな時には自分を抑えることが大切だという意味。
腹の皮が張れば目の皮が弛むはらのかわがはればめのかわがゆるむ満腹するまで食物をつめこむと、腹の皮が張った感じになり、目の皮がたるんで眠くなる。
腹の立つように家倉建たぬはらのたつようにいえくらたたぬ腹を立てようと思えば世の中には腹を立てる理由が多くて簡単だが、金を儲けて家や倉を建てるのは容易ではない。
腹は借り物はらはかりもの母親の腹は一時借りただけで、生まれた子の身分はもっぱら父親の身分による。
腹は立て損喧嘩は仕損はらはたてぞんけんかはしぞん腹を立てれば損をするばかりだし、喧嘩をしても損をする。怒りは抑えたほうが得だ。
腹八分目に医者いらずはらはちぶんめにいしゃいらず食事は腹一杯になるまで食べずにいつも腹八分目程度にしておけは、腹をこわすこともなく、健康でいられるという教え。暴飲暴食の戒め。
腹も身の内はらもみのうち胃腸も身体の一部なのだから、大食して腹をこわせば自分が苦しむことになる。暴飲暴食の戒め。
針で掘って鍬で埋めるはりでほってくわでうめる苦労して蓄えた財産を一度に使い果たしてしまう。
針を倉に積むはりをくらにつむ辛抱強く、せっせと小金をため込む。針の大きさでは目に見えてたまることがないことから、少しもたまらないむなしさの意もある。
春海秋山はるうみあきやま春は海が、秋は山が晴れるとよい天気になる。
春北風に冬南いつも東は常降りの雨はるきたかぜにふゆみなみいつもひがしはじょうぶりのあめ春の北風、冬の南風、また四季を通して東風が吹くときは雨が降る前兆だ。
春に三日の晴れ無しはるにみっかのはれなし春の晴天は三日ともたない。春は雨が多い。
春の晩飯後三里はるのばんめしあとさんり春はなかなか日が暮れないので、晩飯を食ってからでも三里は歩けるという意味。春の日が長い。
春の雪と叔母の杖は怖くないはるのゆきとおばのつえはこわくない春の雪はたとえ大雪であってもすぐにとける。叔母が杖でたたいても力が弱く痛くない。どちらも恐れるに足りない。
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