ことわざ辞書「ふ」から始まることわざ
「ふ」から始まることわざ一覧
ことわざ | よみ | 意味 |
富貴には他人集まり、貧賎には親戚も離る | ふうきにはたにんあつまり、ひんせんにはしんせきもはなる | 地位や財産のある者のところには赤の他人でさえ利益を求めて寄ってくるが、貧乏な者のところには親戚さえも寄りつかない。 |
富貴は浮き雲の如し | ふうきはうきぐものごとし | 財産があっても身分が高くても、それらは空に浮かぶ雲のように一時的なものであり、あっけなく失われてしまう。 |
風樹の歎 | ふうじゅのたん | 木は静かにしていたいと思っても、風が吹きやまないために思うようにならないということで、親孝行をしようと思ったときには、すでに親は死んでいて孝養をつくすことができないという歎きのたとえ。 |
夫婦喧嘩は犬も食わぬ | ふうふげんかはいぬもくわぬ | 夫婦喧嘩はつまらぬことが原因で起こり、すぐに仲よくなるものだから、他人が心配したり仲裁に入ったりするべきではない。 |
夫婦喧嘩は貧乏の種蒔き | ふうふげんかはびんぼうのたねまき | しょっちゅう夫婦喧嘩をしているような家庭は、不仲が夫の遊びや妻の浪費を招き、貧乏になる。 |
夫婦喧嘩も無いから起こる | ふうふげんかもないからおこる | 金が無くて生活が苦しいと、何かにつけて夫婦喧嘩が起こる。 |
夫婦は合わせ物離れ物 | ふうふはあわせものはなれもの | 夫婦は他人同士が一緒になったものだから、別れることもありがちで仕方のないことだ。 |
夫婦は他人の集まり | ふうふはたにんのあつまり | 夫婦はもともと赤の他人だった者同士が結びついてできた関係にすぎないのだから、不和になったり、離婚したりしても不思議はない。 |
夫婦は二世 | ふうふはにせ | 夫婦の縁は現世だけでなく来世までのものという意味。 |
河豚食う馬鹿河豚食わぬ馬鹿 | ふぐくうばかふぐくわぬばか | 猛毒を持つ河豚を食べて命を落とすのは愚かだが、むやみに恐れてまったく食べなくて河豚の美味を知らないというのも愚か者だ。 |
河豚食う無分別食わぬ無分別 | ふぐくうむふんべつくわぬむふんべつ | 猛毒のある河豚をやたらに食べて命を落とすのは愚か者であるが、その毒を恐れるあまり全く口にもせず、その美味を味わわない者も愚かである。 |
河豚汁や鯛もあるのに無分別 | ふぐじるやたいもあるのにむふんべつ | 鯛というおいしい魚もあるのに、どうして毒にあたる危険をおかしてまで河豚汁を食べるのか、の意で、河豚の味の抗しがたい魅力をいったもの。 |
覆水盆に返らず | ふくすいぼんにかえらず | いったん離縁してしまった夫婦はふたたび縁を結ぶことはできない。また、いったんなされたことはもはや元通りにはできない。 |
河豚にもあたれば鯛にもあたる | ふぐにもあたればたいにもあたる | 中毒するのは河豚ばかりではなく、時には鯛でも中毒することがある。 |
巫山の夢 | ふざんのゆめ | 男女が夢の中で結ばれること。 |
夫唱婦随 | ふしょうふずい | 夫が言い出して、妻がそれに従う意から、妻が夫を立てて逆わず、夫婦仲がよいことをいう。 |
負薪の憂い | ふしんのうれい | 薪を背負って働いたための病気の意で、自分の病気をへりくだっていうことば。 |
布施ない経に袈裟を落とす | ふせないきょうにけさをおとす | 坊さんは布施がないと、袈裟も付けないで略式の経を読む。人は報酬の多い少ないに応じて、それなりの仕事をするものだ。 |
不足奉公は双方の損 | ふそくぼうこうはそうほうのそん | 不満を持ちながら奉公をするのは、奉公人にとっても損だし、使う主人側にとっても仕事がはかどらなかったり、思うように使用人か動かなかったりして損になる。 |
船に懲りて輿を忌む | ふねにこりてこしをいむ | 船に乗ってひどい目にあった者が、乗り物であれば輿でも嫌う。前の失敗に懲りて、無益な用心をする。 |
船を沈め釜を破る | ふねをしずめかまをやぶる | 生きて帰ることを考えず、決死の覚悟で戦いに臨むこと。 |
文はやりたし書く手はもたず | ふみはやりたしかくてはもたず | 恋文を書きたいのだが文字は書けず、さりとて人に代筆を頼むのも恥ずかしいと気をもむこと。 |
冬の雪売り | ふゆのゆきうり | 冬には雪が少しも珍しくないことから、どこにでもあり余っている物を売っても買い手などあるはずがない。 |
古川に水絶えず | ふるかわにみずたえず | 古い川は、水が涸れそうになっても、水が全く絶えてしまうことはないように、由緒ある旧家は、没落してもなお昔の面影をとどめているものだ。 |
粉骨砕身 | ふんこつさいしん | 骨を粉にし、身を砕くという意味で、それほど全力を尽くすこと。非常な努力をして働く。 |
分相応に風が吹く | ぶんそうおうにかぜがふく | 人には、それぞれの身分に応じた暮らし方があり、出費も大きくかさむ家もあれば、僅かの出費ですむ家もある。 |
分別過ぎれば愚に変える | ふんべつすぎればぐにかえる | あまり考え過ぎると、かえって迷って失敗することが多い。 |