ことわざ辞書「お」から始まることわざ

「お」から始まることわざ一覧

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ことわざよみ意味
お家がらがらおいえがらがら家柄のよいことを鼻にかける者を嘲笑した言葉。がらがらは中身のないことの形容で、家柄の柄とかけたもの。外ばかりが立派で中身がからっぽなことを皮肉っている。
老い木に花咲くおいきにはなさく一度衰えたものが再び勢いを盛り返すたとえ。単に「老い木に花」ともいう。
老い木は曲がらぬおいきはまがらぬ老木は弾力がなくなって曲げようとしても曲がらないことから、老人の頑固さをたとえていう。また、若いうちに欠点を直さないと、年をとりてからでは直らないことにもいう。
お医者様でも草津の湯でもおいしゃさまでもくさつのゆでも恋わずらいには手の施しようがないこと。
老いたる馬は道を忘れずおいたるうまはみちをわすれず経験を積んだ者はものごとの方針を誤らない。また、代々仕えて恩を受けた者が、いつまでももとの主人を忘れないということにもいう。
追風に帆を上げるおいてにほをあげる勢いにのって物事が快調に進むたとえ。
老いては子に従えおいてはこにしたがえ年をとってからは、何事も子に任せてこれに従うほうがいい。もともとは仏教の教えで、女性に対して説かれたものだが、のちに広く用いられるようになった。
応接に暇あらずおうせつにいとまあらずあまりにも物事が続いて起きるので、ゆっくり対応する余裕がないこと。多忙なさま。
負うた子に教えられて浅瀬を渡るおうたこにおしえられてあさせをわたる川を渡るときに子供をおぶう。その子に浅瀬を教えられる。ふだんは相談相手にもしないような年少者や未熟な者にも、ときには教えられることがある。
負うた子より抱いた子おうたこよりだいたこ背負った子どもよりも抱いた子どものほうを優先的に世話することから、身近なことを先にしたり、身近な者を大事にする意味。
負うた子を三年探すおうたこをさんねんさがすおんぶした子供をどこに行ったと三年も探し回るということである。手近にあるものに気づかずに、あちこちを尋ね回るたとえ。
お乳母日傘おうばひがさ子供に乳母をつけ、日傘を差しかけては大事に育てること。富裕な町家などでの子供の育て方をいう。
大男総身に知恵が回りかねおおおとこそうみにちえがまわりかねからだばかり大きくて愚かな男を潮笑した川柳。
大風が吹けば桶屋が儲かるおおかぜがふけばおけやがもうかる大風が吹けばほこりが立って盲入が増える。盲人が増えれば三味線を習う人間が増えて、猫の皮の需要が増える。
大川に水絶えずおおかわにみずたえず大きな川は、日照りでも水がかれることはないの意から、基盤のしっかりしているものは、衰えても滅びることはない。
大きな家には大きな風おおきないえにはおおきなかぜ家が大きいとそれなりに吹きつける風の量も大きいというわけで、金持ちには金持ちの悩みがある。また、仕事などの規模が大きければ大がかりになるという意味でも使う。
大木の下に小木育たずおおきのしたにおぎそだたず大きな木の下は日光が遮られたりする関係で、小さな木も育たない。そこから、権勢のある者の庇護を受けていては立派な人物になれない。
大費いより小費いおおづかいよりこづかいたまの大きな出費よりも、日常の細かな出費のほうが総額では大きな比重を占めるということで、大きなことよりも、むしろ小さなことに心を配ることが大切であるという教え。
大掴みより小掴みおおづかみよりこづかみ一時的な大もうけよりも少しずつ着実にもうけていくほうが堅実で、結果的には成功する。
大鍋の底は撫でても三杯おおなべのそこはなでてもさんばい大鍋の底に残ったものは、撫でてよそってもまだ三杯はあるの意で、規模が大きいと、その一部だけでも驚くほど大きい。
置かぬ棚を探すおかぬたなをさがす最初から物を置いていない棚を、何かないかと探すこと。あるはずがないのに探す、求めてかいのないものを求めるという意味。
陸へ上がった河童おかへあがったかっぱ水中では力を発揮する河童も、陸に上がると無力であることから、得意の能カを発揮できる場所から引き離されて、力のある者がまったく無力になる。
傍目八目おかめはちもく事者より傍観者のほうが、ものことの真相や得失がはっきりとわかることをいう。
起きて働く果報者おきてはたらくかほうもの豊かな生活であれば申し分ないが、たとえ苦しい生活であっても、病床にあることなく健康で働けるほどの幸福はないという意味。
起きて半畳寝て一畳おきてはんじょうねていちじょう人一人が必要とする広さは、起きていれば半畳、寝てせいぜい一畳程度である。必要以上の富貴を望んでも始まらないという意味。
屋烏の愛おくうのあい烏は嫌な鳥だが、人を深く愛するようになると、その人の家の屋根にとまった烏までかわいく思えるの意で、愛情の極めて深い。
お志は有難いが御心底が恐ろしいおこころざしはありがたいがごしんていがおそろしい相手の好意はうれしいが、その心底にどのような本心が隠されているか怖い。表面だけの好意で恩を売るような行為を警戒している言葉。
騎る平家は久しからずおごるへいけはひさしからず栄華をきわめて、「平家にあらずんば人にあらず」とおごり高ぶっていた平家の没落が早かったことをいう。
お先棒を担ぐおさきぼうをかつぐ二人で荷物を担ぐときに、棒の前のほうを担ぐ者を先棒とか先肩とかいう。何かをするときにすぐ加担する者、手先になって使われる者のこと。
おじが甥の草を刈るおじがおいのくさをかる目上の者が目下の者のために奔走させられる。不自然なこと、ものごとの順序が逆な。
押し付けた縁は続かぬおしつけたえんはつづかぬむりやりに押し付けて結婚させた男女は、所詮長続きしない。
おじを見ると荷が重いおじをみるとにがおもい自分で担いできた荷物が、伯父と会ったとたんに重く感じられる。助けてくれそうな人を見ると、とたんに力が抜けてしまう。依頼心を起こすと意気地がなくなるたとえ。
遅牛も淀早牛も淀おそうしもよどはやうしもよど歩みの遅い牛も、歩みの早い牛も、行き着く所は同じという意味。あくせくするのを戒めるたとえ。
遅かりし由良之助おそかりしゆらのすけ待ちかねていたのに間に合わず、時機に遅れた場合に残念がって使うことば。
煽てと畚には乗り易いおだてともっこにはのりやすい人からおだてられると、誰でもいい気になって失敗しやすい。
煽てと畚には乗るなおだてともっこにはのるな人のおだてや甘言には乗り易いことを、おもしろくいった戒め。
落ち武者は薄の穂にも怖ずおちむしゃはすすきのほにもおず戦に負けて逃げていく落ち武者は、あたりのものすべてが敵に思われ、すすきの穂ですら怖がる。びくびくしている者には、何でもないものまで怖く感じられる。
落ちれば同じ谷川の水おちればおなじたにがわのみず「雨霰雪や氷と変われども」という和歌の下の句。雨や雪など、空から降ってくるときにはいろいろな形をとるが、降ったあとには同じ谷川の水となって流れる。
男心と秋の空おとこごころとあきのそら男の心は移り気で、その愛は秋空のように移ろいやすい。
男の目には糸を張れ、女の目には鈴を張れおとこのめにはいとをはれおんなのめにはすずをはれ男性の目は糸を横に引いたように細くてまっすぐなのがいい、女性なら鈴のように丸くてぱっちりしているのがいい。
男は敷居を跨げば七人の敵ありおとこはしきいをまたげばしちにんのてきあり社会で仕事をする男性が多くの敵とぶつかるという意。
男は度胸、女は愛敬おとこはどきょう、おんなはあいきょう男には何よりも度胸、女には何よりも愛敬が大切なのだと、語呂に合わせて、両性のあり方を簡潔に表したもの。
男は二十五の暁まで育つおとこはにじゅうごのあかつきまでそだつ男は、二十五歳くらいまで成長期である。
男は裸百貫おとこははだかひゃっかん現在は貧乏のどん底にあったとしても、男は働いて財産を築くことができる。従って、男は裸同然の無一物でも銭百貫文くらいの値打ちはあるという意味。
男やもめに蛆がわき女やもめに花が咲くおとこやもめにうじがわきおんなやもめにはながさく男やもめは不潔で汚くなるばかりだが、女やもめは身ぎれいになって男たちにもてはやされる。
驚き桃の木山椒の木おどろきもものきさんしょうのき驚いたということを、語呂あわせでいった口遊び。
同い年夫婦は火吹く力もないおないどしみょうとはひふくちからもない同い年の夫婦は仲がよくて、いつも笑ってばかりいる。火吹き竹を使って火をおこすためにふくれっ面をすることもできない。
同じ穴の狢おなじあなのむじな一見別なように見えながら、実は同類である。悪事をもくろむ同類、品性の卑しい同類のように、悪い仲間でくくることが多い。
鬼が出るか蛇が出るかおにがでるかじゃがでるかどんな化け物が出るかわからないこと。前途に何が待ち受けているか予測できないときに使う。人の好奇心をそそるための、からくり人形師の口上から出た言葉。
鬼に金棒おににかなぼう素手でも強い鬼に武器の鉄棒を持たせることから、強い者がよい条件を得て更に強くなること、よい状態に更によい状態が加わって理想的な状況になるたとえ。
鬼に瘤を取られるおににこぶをとられる一見損害を受けたようでいて、実はかえって利益になる。
鬼の居ぬ間に洗濯おにのいぬまにせんたく気詰まりな人や怖い人を鬼にたとえ、そのような人がいない間に思う存分気晴らしをし、楽しもう。
鬼の霍乱おにのかくらんふだん丈夫な人が、珍しく病気にかかる。
鬼の首取ったようおにのくびとったよう鬼を退治してその首を取るというのは大手柄とされていたところから、手柄顔、得意顔のさまをたとえていう。周囲がその手柄をあまり認めていないような状況で使われることが多い。
鬼の空念仏おにのそらねんぶつ空念仏とは信仰心がないのに念仏だけを唱えること。無慈悲で残忍な鬼が、口先だけで殊勝に念仏を唱えるように、冷酷な者がうわべだけ慈悲深そうにふるまうたとえ。
鬼の目にも涙おにのめにもなみだ人の情を知らず、鬼のように無慈悲な人が、同情や哀れみの心を覚えて柄にもなく涙を浮かべること。冷酷な人間が慈悲心を起こすたとえ。
鬼の目にも見残しおにのめにもみのこし鬼のように厳しく、過酷なほど容赦なくすみずみにまで目を光らせている人でも、やはり見落としや手抜かりがある。
尾に鰭付けるおにひれつける本体になる部分に尾や鰭をつけ足す意味。話にあることないことをつけ足しておおげさに言うこと。
鬼も十八番茶も出花おにもじゅうはちばんちゃもでばな出花とは湯をついで出したばかりのお茶。鬼のような容貌の娘でも、年ごろになると魅力的になるし、安い番茶も出花はおいしい。古くは男女いずれのたとえにも使った。
鬼も頼めば人食わぬおにもたのめばひとくわぬ鬼に食べてくれと正面きって頼むと、かえって食べないものだ。こちらから頼むと、本来好きなことでももったいぶってやらないものだ。
己の頭の蠅を追えおのれのあたまのはえをおえ他人のことにあれこれ口を出す前に、まず自分のことをきちんとせよという戒め。
己の欲せざる所は人に施す勿れおのれのほっせざるところはひとにほどこすなかれ自分が好まないことは他人も同じように思っているのだから、それを他人にしてはならないという戒め。
己を以て人を量るおのれをもってひとをはかる自分が卑しい心をしている者は他人もそうだろうと考えがちだが、そのように人はとかく自分自身を基準にして他人の心中や力量を推量しがちだ。
斧を掲げて淵に入るおのをかかげてふちに入る斧は山に行くときには役に立つが、淵に持って入っても何の役にも立たない。ものの用途を誤ること。適材を適所に用いない。
斧を研いで針にするおのをといではりにする斧を針の細さにまで研ぐというのは大変だが、やる気になれば不可能ではない。そこから、どんなに困難なことでも忍耐と努力があれば成就するものだ。
尾羽打ち枯らすおはうちからす鷹の尾や羽が傷んでみすぼらしくなるという意味で、隆盛を誇っていた者が地位や財産を失って落ちぶれてしまう。
伯母の牡丹餅と乾夕立の来ぬことはないおばのぼたもちといぬいゆうだちのこぬことはない伯母はやさしいから来る時は必ずおみやげを持ってきてくれる。それと同じように、乾の方角(北西)に黒雲が起これば必ず夕立がやってくる。
お髭の塵を払うおひげのちりをはらう「お髭に塵がついています」と言って、目上の人間にこびへつらう。権力を持つ人間におべっかを使う卑屈な態度を潮笑したもの。
帯に短し襷に長しおびにみじかしたすきにながし帯にするには短いし、たすきにするには長すぎるひもにたとえて、中途半端でものの役に立たないことをいう。
おぶえば抱かりょうおぶえばだかりょうだだをこねる子供を背負ってやると、次には抱かれたいと甘えるようになること。一つ何かをしてやると、いい気になって、さらにその上を求めてくるたとえ。
思し召しより米の飯おぼしめしよりこめのめし思いやりの好意をかけてもらうよりも、腹の足しになる米の飯をもらうほうがありがたいの意で、実利を望むたとえ。
溺れる者は藁をも掴むおぼれるものはわらをもつかむおぼれそうなときには、とにかく助かりたい一心で、わらのような頼りにならないものにもすがりつく。危急の際には、手段を選ばずに、頼りにならないものにもすがろうとする。
お前百までわしゃ九十九までおまえひゃくまでわしゃくじゅうくまで夫婦が仲むつまじく共に長生きすることを願うことば。
お神酒上がらぬ神はないおみきあがらぬかみはない尊い神様でさえ、みな酒を供えられて召し上がっているの意で、酒飲みが自己弁護に使うことば。
思い内にあれば色外に現るおもいうちにあればいろそとにあらわる心に思っていることがあれば、それは自然と表情や動作に現われること。また、それによって周囲の人に知れてしまうこと。
思い面瘡思われ面皰おもいおもくさおもわれにきび面瘡はにきびやそばかすなどのこと。人を思ったり、人から思われたりするとにきびができる。にきびは思い思われる証拠である。
思い立ったが吉日おもいたったがきちじつ何かをしようと思ったら、即座に手をつけるのがよい。たとえ暦の上ではその日が凶であっても、実行することで吉日になるという意味。
思う事言わねば腹脹るおもうこといわねばはらふくる心の中に思っていることを言わないで我慢していると、そのことのために物がつかえて腹がふくらんでくるような気持ちの悪い不愉快な気分になる。
思う仲に公事さすなおもうなかにくじさすな仲のよい男女でも、自分たちのもめごとを裁判にまで持ち込めば、仲直りすることは困難となる。だから仲のよい者同士は、どんな争いであっても法律に訴えるようなことは避けた方がよい。
思う仲に口さすなおもうなかにくちさすなお互いに好き合う男女に対しては、二人のためを思ってであっても第三者が差し出口をしてはいけない。それは、かえって二人の仲に水を差すことになる。
思う仲には垣をせよおもうなかにはかきをせよたとえ仲がよく、親しい間柄であっても、あまり相手のことに干渉し過ぎてはならない。
思う仲のつづり諍いおもうなかのつづりいさかい二人の仲が好すぎて遠慮がないために、かえってつまらないことでちょっとした喧嘩をよくするものである。
思う仲は涼しいおもうなかはすずしいお互いに気心の知れた親しい間柄では、何の気兼ねもわだかまりなく、涼風が通うがごとく、非常にさわやかであること。
思うに別れて思わぬに添うおもうにわかれておもわぬにそう好きな人とは結ばれないで、好きでもない人と結ばれる意で、恋のままならぬ。
思う人には遠ざかり思わぬ人のしげしげおもうひとにはとおざかりおもわぬひとのしげしげ好きな人とはなかなか会うチャンスがなく、その代わり何とも思わない人が足繁く会いにやって来る。恋はなかなか思い通りには行かない。
思う人は絆となるおもうひとはほだしとなる愛する人に対する深い思いゆえに、その人との関係をつい優先してしまい、それが他の物事を行なう妨げとなること。
思えば思わるるおもえばおもわるる人を好きになって真剣にその人のことをずっと思っていれば、またその人も自分が思われていることを感じ取り、それに答えてくれるようになることをいう。
思えば呪うおもえばのろう愛するあまり、相手がこちらの愛に応えてくれないと、かえってその人を憎み恨みに思う。人を呪うのも、もとはと言えばその人のことを心底から思っているからである。
重荷に小付けおもににこづけ小づけとは、荷の上に乗せる小さな荷物のこと。これで精一杯と思う重い荷物にさらに荷物を乗せること。重い負担の上にさらに負担の加わるたとえ。
親思う心に勝る親心おやおもうこころにまさるおやごころ親を思う子の孝心よりも、わが子を思う親の慈愛のほうが更に深い。
親が親なら子も子おやがおやならこもこ親が駄目だとその子も同じように駄目だと、親子を非難していうことば。
親が死んでも食休みおやがしんでもじきやすみどんなに忙しくても、食後の休みはとらなければいけないという教え。健康上、休息の必要性を説いたもの。
親苦子楽孫乞食おやくこらくまごこじき親が苦労して築いた財産を、その子が楽をしてむだに使ってしまい、孫の代には乞食にまで落ちぶれること。
親子の仲でも金銭は他人おやこのなかでもきんせんはたにん金銭に関しては、親子の間柄でも他人のように水臭くなるのが人の常である。また、親子であっても、金銭に関しては他人と同様にきちんとけじめをつけなくてはいけないの意もある。
親子は一世おやこはいっせ親子の関係は現世だけのつながりにすぎない。
親擦れより友擦れおやずれよりともずれ擦れは世間ずれやすれっからしの「すれ」と同じ。ほかから影響を受けて感化されること。子供にとっては、親から受ける影響よりも、友人からの影響のほうが大きい。
親と月夜はいつも良いおやとつきよはいつもよい親のそばにいればなんの気兼ねもなんの不安もない。月の明るい夜はちょうちんもいらずに夜道を歩けるありがたいものである。どちらもいつでもよいものだ。
親に似ぬ子は鬼子おやににぬこはおにご子は親に似るのだから、似ない子があれば、それは人の子ではなく鬼の子であるの意で、子が親に劣る場合や、悪い振る舞いにいうことが多い。
親に目なしおやにめなし親はわが子かわいさのあまり、子の欠点や誤りはなかなかわからぬのが常である。
親の甘茶が毒となるおやのあまちゃがどくとなる親が子を甘やかして育てるのは長い目で見るとその子のためにはならず、むしろ毒する結果になる。
親の意見と茄子の花は千に一つも仇はないおやのいけんとなすびのはなはせんにひとつもあだはない茄子の花は一つとして仇花がなく、咲けば必ず実をつけるのと同じように、親の意見というものはすべて子のためになることの教え。
親の意見と茄子の花は千に一つも無駄はないおやのいけんとなすびのはなはせんにひとつもむだはないなすの花は咲けば必ず実をつける。親の意見も同じように、すべて子のためになってむだがない。子を思って話す親の意見は聞くべきであるという教え。
親の意見と冷や酒は後で利くおやのいけんとひやざけはあとできく親の意見は、当座はうるさいと思っても、後になってなるほどと思い当たるものであるという教え。
親の因果が子に報うおやのいんががこにむくう親が犯した悪業の結果が子に及んで子が苦しむことで、罪のない子に災いを与えないためにも親は行いを慎めという教え。
親の恩は子で送るおやのおんはこでおくる親から受けた恩には、わが子を立派に育て上げることで恩返しができるものである。
親の心子知らずおやのこころこしらず子を思う親の深い情愛の心も知らないで、子は勝手な振る舞いをするものだ。
親の十七子は知らぬおやのじゅうしちこはしらぬ若い自分の失敗について親は子に語らないので、子には親の昔が分からない。品行方正、優等生であったような顔をする親を皮肉ったことば。
親の脛を噛るおやのすねをかじる独立できない子が、親に養ってもらったり援助してもらったりしていること。
親の光は七光りおやのひかりはななひかり本人はさほど才能や実力はないのに、親の威光や声望のおかげで、子が世間からいろいろ恩恵を受けること。
親の欲目おやのよくめ親は我が子がかわいいあまりに、実際以上に買いかぶってしまう。
親は親子は子おやはおやこはこ親は立派でも子は悪い場合や、その逆の場合もあって、必すしも子は親に似るとは限らない。また、親には親の、子には子の考え方や生き方があるという意もある。
親馬鹿子馬鹿おやばかこばか自分の子を溺愛する親は子の愚かさに気づかずに盲目的になり、子は親の愛におばれて常織に欠けた振る舞いをする。第三者から見れば、親も子も馬鹿に見える。
親はなくとも子は育つおやはなくともこはそだつ親が死んだり、親に捨てられたりした場合でも、残った子はどうにか成長していく。人生はそれほど心配したものではないという意味。
及ばぬ恋の滝登りおよばぬこいのたきのぼりどんなに努力してもとうてい不可能な。
及ばぬ恋は馬鹿がするおよばぬこいはばかがする到底かないそうもない恋だと分かれば、普通の人ならすぐにあきらめてしまうが、愚か者はそれでもなお望みのない恋をし続けるという。
俺は言わぬがわれ言うなおれはいわぬがわれいうな自分は言わないが、そういうあなたは大丈夫か、と皮肉っていう。
負わず借らずに子三人おわずからずにこさんにん人の世話にもならず、借金もなく、子供が三人あるという、昔の庶民の理想的な家庭像をいったことば。
終わり良ければすべて良しおわりよければすべてよし物事は結果さえよければ、途中の失敗や苦労は取るに足りない。締めくくりが大切である。
尾を振る犬は叩かれずおをふるいぬはたたかれず尾を振ってなついてくる犬が人からたたかれることがないように、愛想のよい人や従順な人はひどい目に遭わない。
女氏無くして玉の輿に乗るおんなうじなくしてたまのこしにのる女の人は家柄のよくない家に生まれても、容姿端麗であれば、幸運に恵まれて金持ちや身分の高い人と結婚して出世するという意。
女心と秋の空おんなごころとあきのそら女の愛情というものは、秋の空のように変わりやすい。
女賢しうして牛売り損うおんなさかしうしてうしうりそこなう女性はとかく大局を見損じることが多いの意。
女三人寄れば姦しいおんなさんにんよればかしましい女が三人も集まればおしゃべりでたいへんにやかましい。女という字を三つ合わせて「姦」という文字となることからできたことわざといわれる。
女と酒には毒があるおんなとさけにはどくがある酒と同じように、女性にも毒があると言うわけで、女性がしばしば男性にとって厄介な存在になりうることを言っている。
女の足駄にて造れる笛には秋の鹿寄るおんなのあしだにてつくれるふえにはあきのしかよる女の色香の魅力は強烈であり、男はその魅力に弓き付けられるものである。
女の一念岩をも通すおんなのいちねんいわをもとおす女はいったんこうと思い立ったら、それが実現するまで執念深く思い続けるものである。
女の髪の毛には大象も繋がるおんなのかみのけにはたいぞうもつながる男を引きつける女の魅力の強い。
女の知恵は後へ回るおんなのちえはあとへまわる女は事が終わったあとで、やっと知恵が出てくる。
女の知恵は鼻の先おんなのちえははなのさき女は目先のことにとらわれて、先のこと、大局的なことが見えなくなりがちだ。
女の望みは神の望みおんなののぞみはかみののぞみ女性は一度思い込んだら、何が何でも自分の欲望を満たすものだの意。
女は三界に家なしおんなはさんがいにいえなしこの世に安住する所はないというまことに暗いことばだ。家父長制度の厳しかった時代の女性観から出た、現代では通用しないことわざ。
女は目の天国、財布の煉獄、魂の地獄おんなはめのてんごく、さいふのれんごく、たましいじごく女性は美しく、見ている分には素晴らしいが、付き合えば浪費家で金がかかり、ついには身を滅ぼされてしまうという意。
乳母日傘おんばひがさ乳を飲ませたり世話を焼いたりする養育専門の乳母をつけ、外出時には直射日光をさえぎる日傘を差しかけることで、子どもを大切に育てるたとえ。
隠密の沙汰は高く言えおんみつのさたはたかくいえひそひそ話は人の好奇心をかきたてて、耳をそばだたせることがある。普通に話をしているほうが、かえって目立たずに秘密が守れるという意味。
陰陽師身の上知らずおんようじみのうえしらず陰陽師とは占いをつかさどった役人、または占い師のこと。陰陽師は他人の吉凶を占いながら、自分の運命はわからないものだ。他人のことはよくわかるが、自分のことはわからないたとえ。
恩を仇で返すおんをあだでかえす恩を受けておきながら、そのお返しに相手に害を与えるようなことをすること。
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「う」から始まることわざ「え」から始まることわざ
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