ことわざ辞書「や」から始まることわざ
「や」から始まることわざ一覧
ことわざ | よみ | 意味 |
八百長 | やおちょう | 勝負事で前もって勝敗を打ち合わせておき、真剣に争っているように見せかけながら実は手順通りにやること。なれあいの勝負。 |
焼き餅焼くとも手を焼くな | やきもちやくともてをやくな | ほどはどのやきもちならよいが、過度の嫉妬は相手に嫌われ、取り返しのつかないことになりかねないから、ほどほどにせよという戒め。 |
薬石効なし | やくせきこうなし | さまざまな治療を行ってみたが、一向に効果がなく、病気の回復がはかばかしくない。 |
焼け野の雉夜の鶴 | やけののきぎすよるのつる | 子を思う親の情愛が極めて深いことをいうたとえ。 |
焼け木杭には火がつき易い | やけぼっくいにはひがつきやすい | 燃え残りの木は、表面が消し炭のようになっているので火がつきやすいことから、前に関係のあった者同士は、一時期縁が切れていても、また元の関係に戻りやすいものだ。 |
安物買いの銭失い | やすものかいのぜにうしない | 値段の安い品は、それだけ品質も悪く、長持ちしないので、続局損をすることになる。 |
痩せ腕にも骨 | やせうでにもほね | いくら痩せた貧弱な腕であっても、中には骨が通っているという意味。弱い者にもそれなりの意地がある。 |
柳に雪折れなし | やなぎにゆきおれなし | 柳の枝はしなやかだから、雪が降っても適当に振り落とすので折れることがないように、柔軟なものは剛堅なものよりも適応性があって、かえって丈夫である。 |
柳は緑花は紅 | やなぎはみどりはなはくれない | 理にかなった自然のあるがままの姿をいったもの。当たり前のことのたとえにもいう。また、物にはそれぞれ特性がある。春の景色の美しさの形容としても用いる。 |
やはり野に置け蓮華草 | やはりのにおけれんげそう | すべてのものは、それにふさわしい環境の中でこそ、そのよさも真価も発揮できるという。 |
藪医者の玄関 | やぶいしゃのげんかん | とかく藪医者にかぎって、患者を信用させるために堂々とした構えの玄関にしているの意で、不釣り合いに立派な玄関を冷やかしたり皮肉ったりすることば。 |
藪から棒 | やぶからぼう | 藪の中から思いもかけず棒を突き出されることで、だし抜けで突然な。 |
病膏肓に入る | やまいこうこうにいる | 趣味などにのめり込んで、どうにも手がつけられなくなる状態のたとえ。 |
病上手に死に下手 | やまいじょうずにしにべた | 病気になるのはうまいが死ぬのはへただという意味。よく病気にかかる人は、自分のからだに気を使うから、かえって丈夫な人より長生きすることが多い。 |
病治りて医師忘る | やまいなおりていしわする | 病気が治ると世話になった医者のことを忘れてしまうように、困難なことが過ぎると、頼りにしていた人のありがたさを忘れてしまうものだ。 |
病には勝たれぬ | やまいにはかたれぬ | どんなに強い人でも、病気になってしまっては、どうすることもできない。 |
病は癒ゆるに怠る | やまいはいゆるにおこたる | 病気が治りかかるとつい油断して、養生を怠ったり、むちゃをしたりして再発を招くことが多い。病気は治り際が肝心だ。 |
病は気から | やまいはきから | 病気を重くするのも軽くするのも、本人の気のもち方一つだ。また、心配事や不愉快なことがあると病気になりやすいことにもいう。 |
病は口より入り禍は口より出ず | やまいはくちよりいりわざわいはくちよりいず | 病気は口から取る飲食物が原因で生じ、災いは口から出る言葉によって引き起こされる。口の出入りには慎みが大事だという戒め。 |
病は治るが癖は治らぬ | やまいはなおるがくせはなおらぬ | 病気は治療次第で治るが、癖を矯正するのは難しい。 |
山師は山で果てる | やましはやまではてる | 山に慣れた山師は山の危険性に不注意になり、そのために命を落としやすいということで、得意な技能を持つ人はその技能が関連した分野でかえって身の破滅を招きやすいという。 |
山に躓かずして垤に躓く | やまにつまずかずしててつにつまずく | 人は大きな事には用心するので失敗しないが、かえって小さな事は油断して失敗しやすい。垤は蟻塚。 |
闇に鉄砲 | やみにてっぽう | あてずっぽうにやってみること。 |
闇夜に提灯 | やみよにちょうちん | 真っ暗闇で道が歩けない場合に提灯が手に入るという意味で、困っていた時に頼りになるものに巡り合うことや、切望していたものに巡り合う。 |
病む身より見る目 | やむみよりみるめ | 病人の苦しさよりも、病人を看病している者のほうがもっとつらい思いをしている。 |