ことわざ辞書「よ」から始まることわざ
「よ」から始まることわざ一覧
ことわざ | よみ | 意味 |
夜上がり天気雨近し | よあがりてんきあめちかし | 夜のうちに雨が上がって晴れたのは、天気のいいのが長く続かない。 |
よいうちから養生 | よいうちからようじょう | 体が健康なうちからいたわるのが、最良の健康法であるということで、前もって用心すればよい結果を生む。 |
宵越しの茶は飲むな | よいごしのちゃはのむな | 緑茶は疲労回復などに効能があるが、一夜過ぎた茶はこの効能が失われているだけでなく、胃液の分泌を妨げる成分が生じていて、消化不良を招くおそれがあることからいわれることば。 |
酔い醒めの水は甘露の味 | よいざめのみずはかんろのあじ | 酒に酔って眠り、酔いが醒めて目覚めた時に飲む一杯の水は、あたかも甘露のように無上の味がする。 |
酔いどれ怪我せず | よいどれけがせず | 酔っぱらいは足元が不確かでふらついているくせに、めったに大怪我をしないということ、無心であれば大きな失敗をしないものだ。 |
よい仲の小いさかい | よいなかのこいさかい | 仲がよすぎて遠慮がなく、そのために起こるちょっとした喧嘩や争いごと。また、仲の好い男女にはこのような喧嘩がよく起こる。 |
揚州の夢 | ようしゅうのゆめ | 揚州は景色もよく遊興の土地であったところから、楽しく遊んで過ごした夢のような生活の思い出のたとえ。 |
用心に怪我なし | ようじんにけがなし | 十分に用心していれば転んで怪我をすることもないし、過失を犯すこともない。用心すれば失敗しなくてすむという教え。 |
用心には網を張れ | ようじんにはあみをはれ | 用心する上にも十二分に用心を重ねよ。 |
善く泳ぐ者は溺る | よくおよぐものはおぼる | 泳ぎが上手な者は油断して溺れることがよくあるという意味で、人は自分の得意とする面でかえって失敗しやすいという。 |
欲と二人連れ | よくとふたりづれ | 欲と連れ立って生きる意で、打算によって行動すること。 |
四つ晴れに傘放すな | よつばれにかさはなすな | 午前十時ごろ降りやんだ雨は、午後、再び降り出すことが多いから、その用意を忘れるな。 |
世の中は九部が十部 | よのなかはくぶがじゅうぶ | 世の中というものは、自分が思うようにはなかなかいかないものだから、望みが九分通り達せられたら満足しなければいけないという教え。それ以上に欲深く望むとかえって失敗するものだという戒め。 |
世は回り持ち | よはまわりもち | 金銭にしても運不運にしても、すべては世の中を回っているのであって、誰にでも巡って来る。だから、不運だといって絶望せず、幸運だといって有項天にならないことだという意味。 |
予防は治療に勝る | よぼうはちりょうにまさる | 病気は予防することが肝心で、病気にかかってからの治療よりずっと大切だという意味。そこから、問題が生ずる前に手を打つほうがよいというたとえとしても使う。 |
夜目遠目傘の内 | よめとおめかさのうち | 女性は、夜見たとき、遠くから見たとき、また笠の内から顔の一部が見えるときにより美しく見えるという意。 |
嫁と姑犬と猿 | よめとしゅとめいぬとさる | 嫁と姑は、ちょうど犬と猿のように極めて仲が悪いものだ。 |
嫁の朝立ち娘の夕立 | よめのあさだちむすめのゆうだち | 嫁が実家に帰るときは、いそいそと朝早く婚家を出るが、実家から婚家に帰るときは、夕方になってからしぶしぶと帰り仕度をする。 |
夜の鳶に雨具を貸すな | よるのとんびにあまぐをかすな | 夜、鳶が鳴けば晴れるから、人に雨具を貸す必要はない。 |
喜んで尻餅をつく | よろこんでしりもちをつく | 物事がうまくいったりして喜ぶのはいいが、あまり得意になりすぎたために失敗を招くということであり、油断を戒めることば。 |
弱気が美人を得た例はない | よわきがびじんをえたためしはない | 美人を得るには押しが肝心という意。 |
弱り目に祟り目 | よわりめにたたりめ | 困っているときに、重ねて神仏の崇りに遭うことで、不運に不運が重なる。 |